レスポンシブ広告

お役立ち エッセイ 創作 読み物

「辛口コメントに対する、7つの誤解」

投稿日:2017年5月13日 更新日:

ここ最近、どうやら同人周りでの感想について揉め事が多く散見されております。中には批判を受けて謝罪と菓子折を送ったり、批判的なコメントも無条件で受け入れろみたいな話も聞きましたし、コメントは褒めるだけしか受け入れられないのか!と言った意見まであった気がします。

どうしてこんなことになってしまうのか、そしてこんな不幸を起こさないために何かできないか?と考えたところ、かつて運営していた創作サポートサイトにて寄稿いただいたものがありましたので、少しリライトした上で転載させていただきます。
なお、原文がわりと刺激的な文体で書かれておりますので、すこしご注意ください。

「辛口コメントに対する、7つの誤解」

自分の作品にコメントがもらえることがネット創作の最大の魅力である、と私は思います。
ところが悲しいかな、コメントをめぐるトラブルが後をたたないのがネット創作の最大の問題点でもあります。まさに諸刃の剣と言えます。

コメントによるトラブルは、どうしてなくならないのでしょうか。
とある創作コミュニティサイトでかつて発生した事件(事件の内容自体は単なる個人攻撃であり、まったく論外)をもとに検討したところ、どうやらトラブルの原因となるコメントがいわゆる辛口コメントであるという結論に達しました。

いわゆる辛口コメントの正体は、コメントではありません
本稿では、いわゆる辛口コメントがコメントとは別物であることを明確に示すために、カギカッコをつけて「辛口コメント」と記します。
以下、「辛口コメント」の発信者が陥る錯覚や、発信者が他のユーザーに対して投げつける屁理屈をもとに、「辛口コメント」の問題点を一つずつ分析することにします。

mary1826 / Pixabay

人の意見は素直に聞かないと上達しない

要するに、作品を良くしようと思って「辛口コメント」を敢えて書いているのだから、作品を良くしようと思うのなら素直に聞くべきだ、と。そういう意図なのでしょう。

作品を良くするためには人の意見を聞くべきだ、という理屈はその通りだと私も思います。
作品を少しでも多くの人に理解してもらいたければ、多くの人の意見があったほうがいいに決まっていますし、多くの人の意見がもらえることが例えば創作コミュニティサイトの存在意義でもあります。

しかしながら、人の意見を汲み取り、解釈し、作品に反映するのは作者側の仕事です。
ほかの誰かに、ましてや「辛口コメント」を書いた人に言われて従うことではありません。

そもそも、「辛口コメント」の発信者が「人の意見は素直に聞かないと上達しない」と言うこと自体、相当恥ずかしいことであると認識すべきです。
だってそうでしょう? 作品を良くしたいと思って、良かれと信じて書いた「辛口コメント」が作者に受け入れてもらえずに反発されたから、「人の意見は素直に聞かないと上達しない」などと理屈をこね回さなければならなくなったのでしょう?
意図がきちんと伝わらなかったのならば、どんな立派な「辛口コメント」にも意味はありません。

えっ、なに? 作者がバカだから「辛口コメント」も理解できないんだ、ですって?
ならば、バカは貴方のほうです。
作者の理解度を把握せず、したがって理解できるようにコメントを書くことすらできない、自身のコミュニケーション能力不足を存分に恥じてください。

自分は辛口コメントをもらったほうが嬉しい

これもよく目にする誤解ですね。
こんな言葉が飛び出すこと自体、辛口の何たるかをまったく知らずに「辛口コメント」を書きなぐっている証拠です。

いいですか?
創作者は辛口コメントなんて欲しがっていません。欲しがっているのは役に立つコメントです
嘘だと思うなら、「自分は辛口コメントをもらったほうが嬉しい」という馬鹿げた言葉を、「自分は役に立つコメントをもらったほうが嬉しい」と置き換えて読んでみてください。

役に立つコメントを書こうと思ったら、コメントをもらった作者が「ああ、このコメントは役に立つなあ」と思うように、敢えて意地悪な表現を用いれば、作者に「ああ、このコメントは役に立つなあ」と思わせるように仕向けなければなりません。
辛口どころか激辛であっても、作者に「役に立った」とさえ思ってもらえれば(辛味のせいで感覚が麻痺したのでないことを祈りますが)、そのコメントは「役に立った」わけです。
そういう場合には、作者から感謝されることもある……かもしれません。

逆に、「辛口コメント」が作者から反発されたなら、それは「役に立った」と作者に思わせていないことを意味します。
その場合、責任はどちらにあるのですか?
作者ですか? それとも「辛口コメント」を書いた人ですか?

それでも「辛口コメント」を理解しない作者が悪いと本気で考えているのなら、どうすれば作者を騙して「辛口コメント」を「役に立つコメント」と思わせられるかを研究してみてください。
それこそ、作者がなにを欲しがっているかを知ることにほかなりません。

ベタ褒めコメントだけで満足なのか

congerdesign / Pixabay

本稿は全編を通してキツめの口調を貫いておりますが、ここでは特にキツく言わせていただきます。
アホか、と。

ああそうですか、辛口コメントだから要らないんですね。
あなたは甘口コメントだけがあればそれで満足なんですね。
どうやって論理をはたらかせたら、ここまでアホな結論が得られるのでしょうか。

カレーには辛口と甘口のほかに中辛があることくらい、幼稚園児でも知ってます。
辛口と甘口の間には無限の状態があるという単純な事実にすら気づかないのでしょうか。

《「辛口コメント」は不快だから要らない》という一部否定の命題を、《不快に聞こえるすべてのコメントは要らない》という全否定の命題にすりかえて論理を展開するのは、俗に詭弁の論理と言われています。

ほかのユーザーはいちいち反論しない

これまたアホな屁理屈ですね。
反論を始めたら、くだらない言い争いになるのがわかりきっているからでしょうが。
かりにも創作者のはしくれなら、くだらない言い争いよりは創作に時間を使いたいものなんですよ。

無言は合意の省略形ではありません。
サイレント・マジョリティは、あらゆるものに無条件で賛成しているのではありません。
そんな想像力もはたらかせないで、「辛口コメント」を気取って他人を傷つけるなと言いたいです。

もう一つ、作者が新人の場合、古株に遠慮して言いたいことが言えない可能性もあることをここに付け加えておきます。
遠慮せずに言えばいいじゃなーい、との反論には「アホか」と返しておきます。
他のユーザーと前提条件を共有する気もないのであれば、偉そうにコメントなんて書かないでください。

見どころがある人だから言っている

BaluBFA12 / Pixabay

はあ。ありがとうございます。
ありがたくてありがたくて、涙がちょちょ切れますね。

この論理のどこに問題があるか、わかりますか?
つまりですね、反論すれば「見どころがあると思ったのに残念だ」とやり返されるのがわかっているんですよ。
言葉を変えれば、「なんだ、狭量なヤツだな」ってことです。
作品に寄せられた「辛口コメント」がどんなに受け入れがたいものであっても、反論したら最後、創作者の人格まで否定される。
そんな「辛口コメント」をもらって創作者が喜ぶと本気で思いますか?

「見どころがある人だから言っている」は、反論を封じ込めるための卑怯な論法であると、ここに断言しておきます。

書く人を育てるために言っている

読み手も書く人を育てましょう。
だから、敢えて苦言を呈するがごとく「辛口コメント」を書いているんだ、と。

人を育てることがどれだけ大変か、貴方は知っているんですか?
教師が学校でなにかを教えていたとして、生徒が反発したとして、「黙って言うことを聞きなさい」と言えば済むだなんて思ってませんよね?

創作者を育てたいと本気で思っているのなら、反発された時には「自分の言い方が悪かったのではないか?」と考え直す習慣を身につけてください。
ことほど左様に、人を育てるのは難しいことなのです。

信頼関係がある人だから言っている

つまり、俺たちマブダチだからと。だから、部外者は口出しすんなよと。

そんな論理が通用するくらいなら、誰も友達とケンカしたりしないでしょうし、学校でのイジメだって起こらないでしょうよ。

そもそも、自身の行動が「信頼関係」を損なう可能性をまったく考慮していないじゃないですか。
長年つきあってきた相手が「ガマン」しているかもしれないとか、そこのところは考えられているんですか?
それとも、「信頼関係」があれば、相手の気持ちは多少踏みにじっても構わないんですか?
痛けりゃ痛いと言ってくれればやめるからさ。それが「信頼関係」じゃないか。
そう言いたいんですか?

僣越ながらそれは「信頼関係」という耳ざわりのよい言葉を借りているだけで、相手の気持ちを理解していないように思います。私にはね。

あっ、一つだけ言うのを忘れていました。

オレ様はエラいから「辛口コメント」が言えるんだという項目は敢えて外してあります。
それについては私は反論いたしません。
ただ、他の創作者に「辛口コメント」を書く際には、前もって「オレ様はエラいから言えるのだが」と一言断りを入れることをお勧めします。

「辛口コメントに対する、7つの誤解」に対する誤解

これだけ語調の強くて刺激的な記事でしたので、完全に「辛口コメントに対する辛口コメント」という構図になっていますが、これをアップした目的はそういったコメントに対して自衛ができる理論武装です
こちらの記事をお読みください。

「辛口コメントに対する、7つの誤解」に対する誤解

デスクトップ用広告

デスクトップ用広告

-お役立ち, エッセイ, 創作, 読み物
-, , ,

Copyright© 夕立ノート , 2017 All Rights Reserved.