ニコニコ動画に自分で広告宣伝を打ってみたよ&その反応・リターンについて

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ニコニコ動画で積極的に行われているニコニ広告のキャンペーン、せっかくだから活用してみようということでやってみたらこんな反応が返ってきたよ、という記事です。夕立P(@Yu_dachiP)です。条件さえ揃えばなんとノーコスト、そうでなくても4千円程度もあればこの記事とほぼ同じ事ができてしまいます。だいたい8万円のお買い物をタダでやって、その見返りがどうだったかという内容です。

ちなみにその広告を打った動画がこちらです。

どうやってそんな大量の広告を打ったの?

今回打ったニコニ広告、ポイントにして80000ポイントという、何もキャンペーンを使わなければ単純に8万円はかかる量です。一般的な社会人でもなかなか手が出せるような量じゃありません。じゃあ本の制作費すら捻出するにに苦労しているぼくみたいな貧乏人がどうやってあの量を広告打ったのよ?と言いますと、ニコニ広告でキャンペーン時に配られているクーポンの組み合わせと、プレミアム会員向けサービスである『クリエイター奨励プログラム』を利用しました。

貯まっていたクリエイター奨励ポイントをニコニコポイントに変換する

引用ですが、クリエイター奨励プログラムについて説明しましょう。

“クリエイター奨励プログラムとは、niconicoの投稿作品に対して奨励金をお支払いする制度です。創作活動の支援、および二次創作文化の推進を目的としています。”
“作品の人気度に応じて、クリエイター奨励スコアの点数が付与されます”
“貯まった点数は、ニコニコポイントや現金に交換できます。”

はい、要するに動画の人気度に応じてポイントがもらえるよっていうサービスです。ポイントを使った場合、確定申告が必要になる場合もあるのですが今回は割愛します。

まずはいままでの動画でコツコツ稼いできたクリエイター奨励プログラムのポイントを、ニコニコポイントに変換してやります。この変換の際に、130%のボーナスが付くので、これまたオトク感があります。ぼくの場合はこの時点で3800ポイント近くあったので、ボーナス込みで4000ポイントくらいになりました。このポイントをニコニ広告にぶちこんでやるのですが、その際に使うもう一つの仕組みが『ニコニ広告チケット』です。

ニコニ広告チケットは二種類ある・その1、割引チケット

この時々(というか最近はやってない時のほうが少ないですね)キャンペーンで配られているチケット、ひとつは『割引チケット』と言いまして広告を打つ際に使用するポイントが割り引かれるというものです。今回使ったのは80%割引チケットなので、最初に打った2万ポイントでも実質4000ポイントで打てるという効果があります。これでまず20000ポイントの広告を打てました。これだけでも相当な効果があると見込めますが、今回使ったチケット・キャンペーンはこれだけではありません。

ニコニ広告チケットは二種類ある・その2、ポイントチケット

今回はキャンペーンのタイミングを狙っていたのですが、キャンペーンによって500ポイント広告を打つ毎にチケットがもらえます。そのひとつが割引チケットですが、もう一つが動画に広告を打つ際にそのままポイントとして使える『ポイントチケット』です。今回やっていたキャンペーンでは広告を打つ毎にポイントチケットがもらえるというものだったので、それで追加の広告を打っています。具体的には最初の20000ポイント広告を打った際に40枚のチケット(これが全部100ポイントのチケットでも4000ポイント→キャンペーンでさらに8枚分のポイントチケットになります)がもらえましたので、それを上手いこと500ポイント区切りになるよう(チケットをもらえるポイント分以上の端数切捨てが出ないように)ポイントチケットで広告を何度も打ってやりました。最終的に60000ポイント分のポイントチケットが手に入ったので、合計で80000ポイントの広告を打つことができました。

ちなみに普段はこのポイントチケットを、他の人の動画にポチポチ打っていたりします。が、色々と見ていた結果ぼく自身にも動画主にもあまりにもリターンがなかったので一時的にやっていません。これについては秘密。

得られた反応・リターン

一番多かったのが、TLでも動画コメントでも散見されましたが「広告を自分で打つことに対する批難」です。これについてはぼく個人は「?」を返します。運営が用意しているシステムを活用しているだけですし、何より広告そのものが誰か他人から打ってもらうような消極的なシステムではないからです。口コミみたいなものならともかくとして。バッサリ言うと「なんでそんな他人に期待している割に、自分たちから動こうとしないの?」という怠慢に対する愚痴がついこぼれます。

次に、動画にリンクを貼っていたYouTube側の動画とサイトへの訪問が増えていました。ニコ動のシステム上、キャプションで直接ハイパーリンクを貼ることができないのでこれは効果は薄いかな?と思っていたのですが、思っていたより効果がありました。何より、YouTubeで先行公開していた今回の動画ですが、TLで何度か宣伝しても殆ど反応がなかったので、ニコ動を踏み台にYouTubeに移行させるという本末転倒気味なことをやらせてしまいましたが、それも効果があったように思えます。

そして、広告を打つことでぼく自身の手の届かない範囲の人間に動画をアプローチすることができました。これが広告の一番大きいところで役割でもあるんじゃないかなと思います。個人レベルの口コミの拡散力ではどうあがいても手の届かない範囲に簡単に手が出せるのは魅力的です。広告は”見る人は見るし、見ない人は徹底的に見ない”のでアレがうざったい人は基本的に「not for you」なので無視しちゃってもいいと思います。

最後に、これは完全に広告のパワーだけなので自分でも何とも言いがたいのですが、24時間ランキングの1位を獲得できました。これについても「広告の力であって実力じゃない」みたいな言われ方をしたのですが、そもそも実力って何よ?という話(某アイドルとか見ても売れてるものが必ずしも中身が素晴らしいモノであるとは限らないでしょ?)になるので、これはこれで厄介な話になるので割愛します。

追記:ちょいちょい「なんでこんな曲が伸びてるの」というコメントも寄せられてきましたが、広い層にアプローチすると必然的に「not for you」つまり「あなた向けじゃない」層にもタッチしてしまうことになります。この作品が好みじゃなかった、という人たちですね。こういう人たちがたま〜に腹いせ的にそういうコメントを残していくことがあるのですが、動画主の方は早めにNGコメント処理した方がいいと思います。まとめにも書きましたが要するに『割れ窓理論』的にひとつでもそういうコメントが付くと、後続がそういう悪意のあるコメントを気軽に残せるようになるからです。動画主としてはコレにメリットなぞひとつもないので、動画の”お手入れ”はした方がいいと思います。できればそれをしたことがわからないように(←ぼくの場合はこの記事で公言したも同然なので手遅れです)。

まとめ

動画の方に「広告を自分で打つことに対する批難」が1件付いた時点から割れ窓理論的にポチポチ付くようになったのですが、そのことについて一部リスナーやボカロPからの反感を買ったようなのを差し引いてもそこそこの結果をほぼノーコストで打ち出すことができました。何より、システムとして提供されているのに「なんでみんな物怖じして使わないの?」という疑問の解答がそこにあったので、それが分かったのもぼく個人として大きいです。いやホントなんでみんな自分で使わないのかなーって思っていたのがこんな意味の分からない精神論的なモノだったとは、とビックリしています(余計)。

でもなんか勿体無い感じがしますよね、お互いに牽制しあって便利なものを使おうとしないという雰囲気はかなり不健康な状態なんじゃないかなあと思います。そりゃ行き過ぎればお金の力で解決!みたいなところに落ちるようになるのも問題ではありますが、個人レベルでそこまでやる必要があると思った人がそういう投資の仕方をすればいいっていうだけなので、やっぱりそこまで問題でも無いんじゃないかなというのはぼく個人の考えです。

追記:クリエイター奨励プログラムのポイントが貯まってない人は、ニコニコポイントにどうしても課金する必要が出てくるというのを失念していました。これでも4000円程度の出費なので、それが20倍くらいのものになるというのはやはり美味しいかなと思います。半額の2000円でも4万ポイント程度の見込みがあります。
また、クリエイター奨励プログラムはポイント保持の期間が1年間となっています。ポイントを腐らせて消してしまう前にニコニコポイントに変換した方がオトクかもしれません(人によります)。

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