叶わない現実が錆びついて。『Fragile』楽曲解説

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なにもかもが自分が悪いのに……どうしてこうなってしまったんだろう。こんにちは、夕立P(@mofday)です。
今回は地球はかい爆弾でシングルリリースもしていた楽曲『Fragile』について解説していきます。

Fragileのイメージ

わりと明るめ、キレイめな曲調で「歌詞が救いようのない」曲を目指していました。その頃ちょうど、そんなコンセプトで曲を書いているみたいなインタビューをしていた『She,in the Haze』の影響が強いかと思います。
ピアノのバッキングやフレーズは若干「魔女宅のルージュの伝言」っぽいかもしれません。こっちは自覚なかったんですけど、作ってからしばらく経ってから「あれ?」ってなったカンジですね。

Fragileができるまで

この楽曲、作曲に関する全ての作業をiPhoneで作っています。投稿する際のマスタリングは流石にDAWで行いましたが、それでもほぼ2mixの段階でiPhone上で完パケレベルまで作り込めました。使用したアプリはKORG GadgetとMobile VOCALOID Editor、そしてそれぞれの音源をミックスするのにGarageBandを使用しています。
曲の作り方としては、コードの浮遊感からまず浮かんできて、そこにわりとウネッて主張してくるベース、リズムを作って、最後にピアノの音を落とし込んでいきました。

Fragileの歌詞について

おさらいをしながら解説していますよ。

Fragile

いつか描いた幼き頃の夢を追い求め
その行き止まり崖の先から転がり落ちてく
いつまでも夢ばかり見て生きてたよ
叶わない現実がもう錆びついて……

いまでも求める
そう一筋の希望あれば
どんなにバカだとしたとしても追い続ける

止まらない世界で夢見がちなぼくは

新しい日がぼくを突き刺し嘲笑っている
本当はもう今にも心壊れそうなんだ

嘘吐いて誤魔化してきた道だから
戻れない今更すぎて
向こうには……

本当は知ってる
悲しみも後悔も全部誰かのせいではなくて
ぼくが全部悪い
いつまでもそうしてた
罪が今、罰へと

苦しみばかり悲しみばかりぼくの背中には
傷跡舐めて血の味染みて
また壊れていく

「痛いよ つらいよ」
その声すら届かなくて
消えてく、消えてく。あんなに光ってた未来
世界に置き去られて扉は閉ざされる

夢から覚めて汗にまみれたベッドから起きて
何も変わらず何も出来ない
ぼくがいるだけだ

別の曲『ロングロード』で言うところの「幼い頃の影が僕を責めるんだ」の部分に該当します。
こちらの曲ではずっと後悔しっぱなしで、一歩も進めていないどころか現実から逃避しまくっている、情けない主人公の姿を描いています。
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いまにも壊れそうな・壊れ物注意な主人公の歪な心情を歌ってもらいました。

そんなこんなで、むすび

ダラダラうだうだと、めんどくさいタイプの情けない主人公を描いた根暗な楽曲でした。
2ndアルバム収録時には『I’m sorry in my heart』というタイトルの次に来る曲ということで、そういう面でも色々と含みがあったりします。

色々と自戒を込めた曲でもあります。2度とこんなカンジの人間にはなりたくないな……っていうような。

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