終末Records:終末×紀行コンピ『終末Travelers』

Information

「それでは皆さま、良い終末を。」

これは11名のアーティスト達が辿った、終わってしまった世界とそれぞれの旅路の記録。
「終末×紀行」をテーマにした、コンピレーション・アルバムです。

イベント頒布情報
4/27(土) #クリクロ2024 #ニコニコ超会議2024 出展(H8 と-15)
4/28(日) #M3春 出展(N-14ab「オトカプセル」さん合体スペース)
5/3(金・祝) 声音の宴3次会 B-15

頒布価格:1,000JPY

クロスフェードデモ

Tracklist

01 Eternal Maiden / こけチーズ
02 終端の物語 / つばさくん
03 廃墟の僕らは青空の下 / 文月フミト
04 Abandoned Factory / Winna Strive
05 To Record All Is My Role / 森 鉄九
06 亡き世界へのレクイエム / Enin Fujimi
07 Blighted Land / Zutq
08 COLONY / タダトモ@ダンテP
09 イニシャライズ / mash01
10 unnamed place prays / theVoidworld
11 機械 / 夕立P
ジャケットイラスト:ぜるま

主催:夕立P

Lyrics

終端の物語
いずれ終わるこの旅の続きも
独りでは超えられぬ夜があっただろう
私たちは二人で一つの伝承者

ほら、感じるでしょう?
遥か未来の風

伝え歩く歴譚は星々の
傷跡をなぞりゆく断罪の詩
過ちから学び取る未来の福音歌

ほら、聴こえるでしょう?
遠い祈りの声

いつか消える幻の物語
終わりゆく世界への鎮魂歌となれ
光照らすことはもう無いけれど歌よ、響け!

旅は終わりその時に歩んだ
道を振り返る時、希望を見つける
私たちは旅を終わらせる為に歩く

地平線の果てを歩いてゆく
沈みゆく太陽に背中を向けて
暗い闇の世界を終わらせる伝承者

終端の物語

廃墟の僕らは青空の下
廃墟で会ったのは
一人歩く少女で
正気を失って
ただ泣くばかりだった

僕は魔法使いが
生み出した魔物で
シッパイだと言われ
捨て去られた異形

どれだけの「好き」も
負けるほど
自分勝手な人も居るよ

そんな人の事で
泣く必要はない
君がすべきなのは
ただ歩く事だよ

僕はその手を取り
廃墟を歩き出す
そこで僕らやっと
青空に気付いた

また笑えるように
手を繋いで歩いた
建物の隙間で
咲いている花を見た

変わらぬ表情の
少女の髪に挿した
割れた鏡越しに
僕だけが笑った

大事にしてくれない人を
大事にしてはいけないんだ

そんな人の事で
泣く必要はない
空を見上げるのが
大切な事だよ

少女がまた流す
涙は透明で
僕の心と
嗚呼 世界を洗うんだ

光戻るその瞳
異形の僕を映し出す
小さく悲鳴上げたから
僕は一人逃げたんだ

大きく朽ちた桜の木
眠る場所はここがいい
頭の上の青空は
君を思い出せるだろう

横たわる異形に
寄り添うのは少女
「生きていく方法を
教えたのは君だよ」

小さな花がまた
咲く日に朝は来て
目を覚ます異形と
少女は微笑んだ

To Record All Is My Role
I just kept walking
I never see anyone
Where the hell am I?
Nothing blocked my view

Where am I going?
I don’t have a destination
I keep a record of what exists now object

Memories of humans once lived.
The sand swept away those
An endless plain
The sand swept away me

They made all possible efforts for me
They entrusted me to live
They said they were the hope of humans
And now they’re gone

They took away my right to die

What I see in my eyes
Become a valuable resource
I never stop recording
There is no one else to see it

An object that takes the form
An object that has completed roles
What I will need from now on
No one can judge
To record all the things
That’s my role
Other than that, I can’t recall the roles

As long as the Earth exists
The end will never come

Where am I going?
I don’t have a destination
An endless plain
The sand swept away me

********** 日本語意訳 **********
ひたすら歩き続けた
誰にも出会うことはない
一体ここは何処なのか?
視界を遮るものは何もない

何処へ向かおうか
行先は決められていない
今存在する物を記録として残す

かつての人々の記憶
それらは砂と共に流される
何処までも続く平野
私は砂と共に流される

ありとあらゆる手を尽くされた
私は生きることを託された
彼らは人類の希望と言った
その彼らはもういない

私は死ぬことを奪われた

自分の目に映る物
貴重な資料となる
記録することは止めない
閲覧する者はいない

形を成す物
役割を終えた物
これから必要になる物
誰も判断することはできない
それらをすべて記録すること
それが私の役割だ
それ以外の役割は思い出せない

大地が有る限り
終わりが訪れることはない

何処へ向かおうか
行先は決められていない
何処までも続く平野
私は砂と共に流される

亡き世界へのレクイエム
命の鎖 断ち切られ
闇が世界を 塗りつぶす

静粛に 静寂に
定めに従い ただ滅ぶのみ

神に捨てられた この世界
我が役割も これにて終わり

光絶えた 眠りの地で

口無き観者は 塵と消え
彼岸の花が 咲き誇る

静謐に 静息に
定めに従い 無に還るのみ

神に捨てられた 孤児(みなしご)たちよ
黒きゆりかごで 安らかに眠れ

希望絶えた 終りの地で

命の鎖 断ち切られ
闇が世界を 塗りつぶす

光絶えた 眠りの地で

亡き世界(とも)への レクイエム
永遠に 奏でよう

Blighted Land
微睡む光に溶ける
僕らは傾く
世界を彩る夜更けに
崩れ落ちてゆく
終わりを眺める
希望を描いた願いまで

僕は夢を見る
鼓動と共に征く
こんな不確かな色が描く中で
何度嘘を吐く
孤独の裏側で
不安定なまま思い出せ
その過去に

幾度も月が鮮やかに照らせど
足元の世界が反響していく
I press onward, no destination in this blighted land
Nowhere to hide, nowhere to run
this living nightmare

揺蕩う闇夜に溶ける
物語が言う
世界の未来と終わりを
崩れ落ちていく
孤独を悲しむ
意識の裏には現実を

僕は行方知らず
蝋燭は溶け出す
そんな苦しさは理由など無いさ、そうだろ
泣いても望まず
戻らない過去で
遵守的な名が囚われた
その果てに

さぁ
幾度も月が鮮やかに照らせど
足元の世界が反響していく
I press onward, no destination in this blighted land
Nowhere to hide, nowhere to run
this living nightmare

幾度も後ろを振り返ろうとしても
足元は崩れたから消えて巡る
まだ落ちていくそ僕の意識へ
終わりを迎えたその夜明けを

COLONY
sunset フードを被った
ニセモノの雪よけるため
midnight ランタンをつけて
二人肩寄せた

daylight ゴーグルをつけた
空の光を見ないように
もっと いつもより遠くに
今日も探しに行こう

僕らほら ただ二人でさ
コロニーを抜け出していこう
マスターを 探し出すために

音にのせて
らったったって 声を重ね重ね さあ
ぱっぱっぱって 手と手鳴らせ鳴らせ!

だっだっだっダメだ 行くなだなんて
いつもいつも みんなついてくんな!

さあ トモダチだって カミサマだって
邪魔するやつらは
ああもうみんないなくなれ!

sunset 聞こえてきたのは
ドアの音と 優しい声
midnight 一緒に作った
音を奏で合い

daylight 夢から目覚めて
頬を伝う涙 ぬぐった
もっと いつもより遠くに
今日も探しに行こう

僕らほら ただ二人でさ
この世界 生きていけないと
回路が叫んでるから

会いに行くよ

真っ白なその部屋で
僕らのこと撫でながら

君が最後 ひとつ残した言葉
忘れないよ

次の日の部屋の中
下手くそな字のメモ
「遠くに行く 探さないでね」

僕らほら ただ二人でさ
新しい旅に向かおう
未来を 見つけ出すために

音にのせて
らったったって 声を重ね重ね さあ
ぱっぱっぱって 手と手鳴らせ鳴らせ!

だっだっだっダメだ 行くなだなんて
いつもいつも みんなついてくんな!

さあ トモダチだって カミサマだって
邪魔するやつらは
ああもうみんないなくなれ!

イニシャライズ
震える体を抱いてくれた腕も
振り払うことしかできなくて

消し去る力で作り上げた世界で
動きを止めた時間の狭間 さまよう

なんにもない夜空
見上げて 過ぎ去った時を思う

なんにもない夜空
冷たく甘い孤独に浸る

消し去る力で作り上げた世界で
来るあてのない夜明けを待ってる

機械
今は昔の、あるとこの話
不幸せひとりぼっち
そんな少女が死にました
それを見ていたのは少女に目をつけていた
狂ってるひとりぼっちの天才博士
死体を掘り起こした

博士の技で蘇る少女
だけど生き方がわからなくて
「ならぼくのためいきてくれよ」と
言い寄る博士をひねりつぶした

ああ、力の加減もわからずに
手からこぼれる肉=博士
でも怖いものからは逃げ出せず
あてもなくさまよう世界

トーマス・エジソン
ベンジャミン・フランクリン
ジョン・フォン・ノイマン
アルベルト・アインシュタイン
ノーバート・ウィーナー
フリードリヒ・ニーチェ

まだ居場所なく
冷たい世界と身体見て
変わり果てた自分抱いて
「たすけてよ」とつぶやく言葉すら
風にさらわれる
時は過ぎ、人は死んで
世界も死に、少女だけが
ああ、変わらないまま
ひとりぼっちの壊れた地球を歩きはじめる

まだ動ける身体を持て余し
さみしがりやの少女だから
また新しい世界を創って
寂しさ埋めたいと願う

少女は創った、新たな生命
世界は再び廻り始めた

でもその頃には少女の身体
錆つき動かなくなって
今、動かない少女の瞳は
何を見ているのか誰も知らない

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