受け手側から見ると、コンテンツには大きくわけてふたつのタイプがあります。
ひとつは時間が経ってもコンテンツとしての価値が劣化しない『ストック型』。
もうひとつはその逆ですが、情報の鮮度がコンテンツの価値になる『フロー型』。
例えば作品にタッチして欲しいタイプの作家の方は、このストック型とフロー型のコンテンツについて軽く理解しておくと、受け手の視点を誘導しやすくなるかもしれません。
ここではそれぞれ『ストック型』と『フロー型』の特徴と、それらのコンテンツはどうやって発信していくかについて、ぼくが考えたことを書いてみます。
『ストック型コンテンツについて』
前述したとおり、こちらは『時間が経ってもコンテンツとしての価値が劣化しない・しにくい』ことが特徴です。
音楽やイラストや動画などは、流行りのものもあるでしょうけど基本的には作品としての価値はそのままだと考えているので、こちらに属するのかなーと思います。
あとぼくのブログの記事で言うと、人間の行動や心理について書いてある(こういう系のテーマはわりと普遍的だと思われる)ものや、もっと具体的に言うとCDDBの登録について書いた記事とかも当てはまるでしょうか。
この手のコンテンツは長期的に見て、検索によって人が流れてきたリ、動画や音楽の再生数として積み上げられていったりします。
これはウェブ上のコンテンツの特性といいますか、ぼくが「みんなブログ作って発信するといいことあるよ!」と言っているのと繋がっていて、一度コンテンツを作ればあとは放っておいても営業してくれる、24時間働く営業マンを作り出すみたいなこととなります。
https://mofday.info/lets-start-a-blog/
『フロー型コンテンツ』
ストック型コンテンツと対照的に、「今あることでコンテンツとしての価値を発揮する」タイプのものです。
分かりづらいので例えを出しますとニュース記事の類とかですね。みんなだいすきセール情報とかは、時間が経つと意味が薄れてくるじゃないですか。
こちらは情報が旬のもののため、拡散されやすいという特徴があります。瞬間的なバズを狙うならこっちかな。
Twitterなんかは最高にフロー型のメディアですよね。
どういう方向性でコンテンツを発信していくか?
これはもうその人のやり方次第でどうとでも……というのはあるのですが、なんとな~く思ったことを書いてみます。
先ほどTwitterはフロー型のメディアと言いましたが、これを利用して作品にタッチしてもらうという方法もわりと増えてきました。
絵描きでしたら時事ネタを盛り込んだマンガやイラストでバズを狙えますし、音楽畑の人でも特徴的なキャプション芸を盛り込んだ、Twitter動画での楽曲アップロードや、時事ネタのサンプリングを使ったネタ(わりとグレーだとは思いますが)等があります。
ぼくのやっている方法としては、まずストック型のコンテンツをある程度作っておいて、フロー型のコンテンツでバズを狙いつつ、その先にあるストックしていたコンテンツにタッチしてもらう、みたいな導線でしょうか。
足りない頭で考えながらやっていることなので、わりといい加減な方法を取っているのかもしれませんが、実際これで自分のいるフィールド外の人達にもコンテンツに触れてもらえていた実績があるので、そこまでいい加減じゃないと思っています。
もったいないのは、せっかく『長期的に見て色々な人が欲しがりそうなコンテンツ』をTwitterに流すだけにしている人。
後からそういった有益な情報にたどり着くのが難しいTwitterだと「もったいないなー」と思うことがしばしばあるんです。
有益な情報は、今この瞬間だけでなく後から来た人についてもカバーできるようにしてあると、検索流入から人がやってくることもままあるので、これを利用しない手はないと思います。
逆に「今この瞬間こそ!」というイベント情報みたいなものは、広く知られてナンボなのでフロー型メディアでガンガン流していった方がいいですよね。
やかましいくらい事前告知をしても「えーそれ知らなかった!」みたいな人は出ちゃったりするので、その辺をどうカバーするかとかは課題だなーとか。
テキトーなむすび
わりとみんなTwitterにかじりつきっぱなしなのも見ているので、時々「Twitterだけで事足りちゃうんじゃないだろうか」と思うこともあったりするんですが、自分のサイトの検索流入を眺めているとやっぱり「それだけじゃ足りないな~」と思う事もしばしば。
そういうのを見るとぼくはお節介なうえにもったいないオバケでもあるので、ちょっと自分の考えを再認識するという意味合いも込めて書いてみました。
みんなはこれから、どうやっていくんだろう。ところでこの記事のアイキャッチ画像もなんでこのチョイスなんだろうね。
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