ひとりぼっちの少女が、新しい世界の女神になるまでのお話。『機械』楽曲解説

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少女は創った、新たな生命。世界は再びまわりはじめた。こんにちは、夕立P(@mofday)です。
今回は「地球はかい爆弾」名義でニコニコ動画にアップした楽曲『機械』について解説していきます。名義の元々のコンセプトがズレまくったので一旦取り止めている名義ですね。

曲のイメージは「自分の死後すらも狂わされた、ひとりぼっちの少女が、新しい世界の女神になるまでのお話」です。
結構、奇妙なコンセプトの元に作られています。機械というタイトルですが、曲調は決して機械的・インダストリアルではなく、変拍子を用いたバンドサウンドとなっています。

機械ができるまで

ヘンテコな変拍子をバンドサウンドで採用したのは、バンド「かろうじて人間」の影響が強いです。そちらのバンドについては各自で調べていただくとして、サビが3拍子、Aメロが5拍子、Bメロが4拍子という構成になっています。ギターのバッキングはシンプルに。ベースラインをちょっと動かし気味に。拍子に併せたリードギターの動き方に一番気を遣いました。
曲先で書いた楽曲なのですが、その割に歌詞が面白いものになったので「やったね」ってカンジです。

機械の歌詞について

おさらいをしながら解説していますよ。

機械

今は昔の、あるとこの話
不幸せひとりぼっち
そんな少女が死にました
それを見ていたのは少女に目をつけてた
狂ってるひとりぼっちの天才博士
死体を掘り起こした

博士の技で蘇る少女
だけど生き方がわからなくて
「ならぼくのためいきてくれよ」と
言い寄る博士を握りつぶした

ああ、力の加減もわからずに
手からこぼれる肉=博士
でも怖いものからは逃げ出せず
宛もなくさまよう世界

まだ居場所なく
冷たい世界と身体見て
変わり果てた自分抱いて
「たすけてよ」とつぶやく言葉すら
風に散らされる
時は過ぎ、人は死んで
世界も死に、少女だけが
ああ、変わらないまま
ひとりぼっちの壊れた地球を歩き続ける

まだ動ける身体を持て余し
さみしがりやの少女だから
また新しい世界を創って
寂しさ埋めたいと願う

少女は創った、新たな生命
世界は再び廻り始めた

でもその頃には少女の身体
サビつき動かなくなって
今、動かない少女の瞳は
何を見ているのか誰も知らない

ぼくにしては割とストーリー性のある、それもかなりキテレツでサブカル的な要素も含まれたような歌詞かな~と思っていて、気に入ってます。
それでいて、少女に言い寄ってきた博士に対して少女がどう思ったのか……、動かなくなった少女の瞳が何を見ているのか・それとも既に何も見えていないのか……、といった具合に、色々と想像の余地を残せた歌詞でもあるかな、と。
リスナーの受け取り方によって楽しみ方も変わってくるような歌詞に仕上がったと思います。

そんなこんなで、むすび

色々な面でヘンテコながら、自分では「面白い」曲を書けたかな~と自己満足度の高い曲に仕上がりました。これでバンドサウンドが打ち込みじゃなかったら最高だったんですけれど……そこだけ残念。
とはいえ、お気に入りなのには変わりありません。奇妙なストーリーを堪能していただけたら幸いです。

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